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子どもの虫歯予防 その2




~子どもの虫歯予防 その2~



母乳と虫歯の関係についてですが、以前は母乳に含まれる糖分も虫歯の原因になると言われていて、1歳を過ぎての寝かし付けの授乳や夜中の授乳は虫歯の原因になるといわれていた時期がありました。
その為にその時代の教育を受けた医師や保健婦さん、栄養士さんなどの中には寝かし付けの授乳や夜中の授乳を続けていると虫歯になるのでやめるように指導される場合があるようです。
でも最近になって母乳に含まれる糖分は虫歯の直接の原因にはならないということが分かってきました。
ただ赤ちゃんが離乳食を食べるようになると母乳以外からいろいろな食べ物や飲み物を摂取しますので、母乳以外の食べ物や飲み物が原因で虫歯になってしまう可能性が出てきます。

まれに1歳以前に虫歯になってしまうような子がいます。
普通はよほど甘いものをたくさん食べていたり、ジュースを良く飲んだり、ほ乳瓶で果汁やジュースを飲んでそのまま寝てしまったりとこのようなことがない限り虫歯にはなりにくい時期なのですが、もしこのような心当たりがないのに早い時期に虫歯になってしまった場合は元々の歯が部分的にエナメル質の形成不全などでエナメル質が弱かった可能性も考えられます。

実際に歯磨きをいつから始めれば良いかということですが、私は1歳もしくは奥歯が少し生えてきたくらいの時期が理想的かと思います。
もちろん歯磨きに慣れることが大切なのでそれ以前の早い時期でも全然構わないと思います。
まず赤ちゃんで歯磨きを喜んでやる子はいません。たいていの子は泣きますし、嫌がりますし、暴れます。
中にはうちは果汁やジュースも飲ませていないし、おやつも甘いものは一切やっていない、食事内容も虫歯の原因になりそうなものは少ないので歯磨きも機嫌のいいときだけにする、というママもおられるかも知れませんが、歯磨きの習慣づけのためにも短時間でいいのですから毎日決まった時間に磨いてあげるようにして下さい。

うちの場合は3人の子供いずれも1才頃より歯磨きを始めました。
まだ奥歯が生えていなかったので毎日きっちり磨くということはせず、機嫌のいい時を狙って「歯磨き」という行為に慣れることから始めました。
私の膝に子供をゴロンと仰向けに寝かして前歯だけをササッと磨きます。
一瞬泣いてもすぐ泣きやむくらいから始めました。毎回嫌がりますが、それでも時期を見てステップアップさせていき、前歯を横磨きし、前歯の歯と歯の間を通すように縦磨きし、裏側も磨けるように時間を長くしていきました。
嫌がって口を開こうとしない場合は歯ブラシを2本用意し1本の柄の部分を反対側の奥歯で噛ませて奥歯を磨くという裏技も使いました。
2歳頃までは毎日の歯磨きタイムはいつも大泣きの子供達でしたが、何故か3人目の子に限っては最初から全然泣かずに膝枕で歯磨きが出来ました。上の子との反応の違いに私もかなり驚きましたが、よく考えてみるとこれには理由があったのです。
それは毎日毎日上の子2人が私の膝枕で歯磨きをする様子を3人目の子が見ていたからかも!?「なんか面白そうなことしてるな~」「自分もやってみたいな~」と、きっと何か楽しい遊びのようにとらえていたのかも知れません。
こんな風に上のお子さんがいるなら赤ちゃんが見ている前で、上のお子さんの仕上げ磨きをするようにしたり、上にお子さんがいない場合は毎日パパやママが赤ちゃんの前で歯磨きをして、見せるということが赤ちゃんにとっての大切な歯磨きの動機づけになるようです。

ママやパパの寝る前の歯磨きは見せられなくても、お昼にも1回磨くとかせめて1日1回はお子さんの前で歯磨きするということを赤ちゃんの歯磨きの前準備として実践してみて欲しいと思います。

次に歯磨きを嫌がる子の対応についてですが、なるべく短時間で済ませるようにして終わったら大げさに誉めてあげるということをしてみて下さい。
やはり時間が長くなると子供はますます嫌がり、泣いて暴れて抵抗します。

でもここで泣いて嫌がるから、とかかわいそうだからと歯磨きをしないとどうなるでしょう。
虫歯はほおっておいても治るものではなく、放置すればするほど大きくなってしまいます。

当然乳幼児がすんなり治療などできる訳もなく、何人かで押さえつけて泣き叫ぶ子供を無理矢理治療する事になります。
また理解ある治療をして下さる小児歯科などでもおとなしく削る治療が出来るように何度も治療の練習の為に慣らし治療に通う必要が出てきます。


いずれにせよ、子供には何の罪もありません。子供の虫歯は食生活の管理と歯磨きをしてやる親の責任になってしまいます。
歯磨きを泣いて嫌がるのはとてもかわいそうではありますが、虫歯になったらもっとかわいそうな思いを子供にさせることになります。子供をそんなかわいそうな目に合わせたくないと思われるならどうぞ毎日短い時間でいので子供の歯と向き合ってみてあげて下さい。
そして少し大きくなって自分一人で歯磨きが出来るようになっても出来れば毎日、それが無理でも時々は仕上げ磨きをしてやったり、磨き残しがないかチェックしてあげるようにして下さい。
そうして時々お子さんの口の中をのぞくことが小さい虫歯の早期発見にもつながります。

たとえば、子供がオムツにウンチをしたとします。子供が遊びに夢中で嫌がってオムツ替えをさせてくれない場合、あなたならどうしますか?
「しょうがない・・」とウンチで汚れたオムツを替えずにほおっておきますか?
ほとんどのママは嫌がっても無理に押さえつけてでもオムツを替えることと思います。
歯磨きもこれと同じ。歯垢(プラーク)がいっぱいついて汚い歯、どうぞほおって置かずに少々無理をしてでも磨いてあげて下さい。

どうしても嫌がって歯磨きできない子への裏ワザですが、頑張って歯磨きができたご褒美として虫歯予防効果の高いキシリトールタブレットを歯磨き後に与えるという方法があります。
キシリトールタブレットはとても味が良く、子どもも大人も美味しいと感じられる味です。
頑張って歯磨きできたご褒美に1つぶ食べさせるようにすると嫌な歯磨きも頑張ってできるようになる子がきっと増えると思います。

これは決してお菓子でつっているのではなく、歯磨き後のキシリトール習慣は実際に虫歯予防の理にかなっています。
キシリトールは虫歯菌を減らし、口の中を虫歯のできにくい状態にし、歯磨き後のきれいな歯を長く維持させるだけでなく、磨き残しがあっても虫歯になりにくい状態に近づけ、残った歯垢を歯磨きで落としやすい状態に変えることができます。
ということから、ご褒美でつらなくてもきちんと歯磨きができる子に大しても歯磨き後のキシリトールはとても効果的です。
是非、大人も子どもも歯磨き後のキシリトール習慣を実践してみて下さい。

補足ですが、子供とチューをしたり、親のお箸で食べ物を与えたり、熱い食べ物をフーフーしてやることで親の虫歯菌が子供に移るために子供が虫歯になってしまうという説があります。
極端な話、親や周りの人の虫歯菌を子供が3歳になるまで移さないようにすれば子供は虫歯にはならないそうなのですが、私は完璧にそれを実行するのは不可能だと思っています。いくらママが気をつけたところでパパやおじいちゃんおばあちゃんも完璧にそれを実行してくれるとは考えにくいからです。
でも出来るだけ周りの大人が口の中の環境をキレイにしておいて虫歯菌の数を少なくしておくことは大切だと思います。
最低限、現在虫歯のあるパパとママはキチンと治療して口の中の虫歯菌の数を減らす努力をして欲しいと思います。

しかし、頭では「赤ちゃんが泣いても毎日しっかり歯磨きをしないといけない」とわかってはいても、なかなか実践できないことが現実かと思います。
あまりにも暴れるので歯磨きは時々しかできない、泣くので短時間に不十分にしか磨けない、自分はやっているつもりだが、保育園やおばあちゃんに預けているので歯磨きがあまりできていない。などなど。

そんな場合はどうしてもできない部分をフッ素の力で補って行かれることをお薦めします。
細菌は簡単に自宅で塗れるスプレータイプのフッ素やいろんな味のついたフッ素ジェルが売られています。
できれば歯磨きを70%頑張って、どうしてもできない部分の30%は上手くフッ素を取り入れることでフォローしていきましょう。

まだ歯磨きのあとのうがいができない時期は何もつけずに水で濡らした歯ブラシで歯磨きをし、その後お茶かお水を飲ませてその後にフッ素スプレーかフッ素ジェルを塗ります。
フッ素ジェルは指で塗っても、洗った歯ブラシで塗ってもどちらでも構いません。
フッ素は塗ったあと飲み込んでも問題ありませんが、できれば唾液で洗い流されず長くお口の中にとどまっていたほうが効果がありますので、お昼寝や夜寝る前に塗るといいかも知れません。

ただ、寝る前の眠い時間帯に歯磨きをしようとすると赤ちゃんは眠いのでご機嫌が悪く、ますます泣いて歯磨きができないことが多々ありますので、できれば歯磨きは眠くなる前のご機嫌のいい時間に済ませておかれることをお薦めします。

以下でお薦めのフッ素スプレーやフッ素ジェルを紹介します。
フッ素スプレーは「レノビーゴ」こちらはほんのりレモン味で1000円程度でドラッグストアなどにも売っている場合があります。
フッ素ジェルは「ホームジェル」こちらはオレンジ・グレープ・バブルガム・ワイルドベリー・ミント・ノーフレーバー(ほんのり甘いお砂糖の味がします)の6つの味があります。
こちらはドラッグストアには売っていませんが、東急ハンズなどの大型の雑貨店に行けば手に入りますし、お近くの歯科医院でも取り扱っているところもあります。
手に入らない場合はネット通販が便利です。

その他お家で塗れるフッ素とうたっている商品も出ていますが、この2つの商品に比べるとかなりフッ素濃度が低いですので、全く効果がないことはありませんができれば上で紹介した2つの商品がお薦めです。
フッ素を塗る頻度はできれば毎日、少なくともある程度の効果を期待しようと思うのであれば週1回以上の使用されるといいでしょう。







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